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emeco

エメコ (emeco) 社の物語は、アメリカ合衆国海軍の潜水艦と船で使用するためにアルミニウムの椅子「Navy 1006」 の生産を開始した1944年にさかのぼります。第二次世界大戦後、何十年にもわたり、エメコ (emeco) 社の椅子の最大の顧客はアメリカ合衆国政府でした。

この椅子の非常に特徴的な座面のかたちは、第二次世界大戦中に最も多くの場所で貼られていたポスターの一枚である「ピンアップガール」のモデル、ベティー・グレイブル(Betty Grable)のヒップラインに影響を受けてデザインされたといわれています。

創設者の息子であるグレッグ・バックバインダー(Gregg Buchbinder)は1990年の半ばになって、突然この椅子がアメリカや海外の有名なビルの中に数多く見られることに気づきました。
工場側で販売の努力をすることなしに、有名な建築家がこのアルミニウムの椅子を使い始めたのです。
このことにより、グレッグ・バックバインダーは世界的に有名なアルミニウム製の家具の会社を創業したいと意欲を燃やし、短期間のうちに実現。彼は社長に就任しました。2000年、エメコ (emeco) 社は最初のフィリップ・スタルク(Philippe Starck)のアルミニウムの椅子を発表したのに続き、「Hudson Chair」(ハドソンチェア) などの椅子を次々に発表。これらはすぐに近代美術館の常設展示のコレクションに加えられることになりました。
以後10年間、その他の有名なデザイナーがエメコ (emeco) 社のアルミニウムの椅子をデザインし始めましたが、その中にはスペイン、ビルバオのグッゲンハイム美術館の設計をした建築家のフランク・O・ゲーリーもいました。

アルミニウムの椅子をつくる工程は、特にアルミニウムシートを何度も曲げる必要があるため複雑です。 「Navy 1006」の完成には工場の熟練工が77以上の異なる作業をしなければならないのです。

アルミニウムの特性としては、錆びにくい、軽い、磁力がない、そして非常に強いということが挙げられます。エメコ (emeco) 社で使用しているアルミニウムはすべて高い基準をクリアした認定済みの材料です。
エメコ (emeco) 社の椅子の製法は、それぞれの構成部品をつなぐための金具を使用する必要がありません。これがコピー商品をつくることを難しくしています。
エメコ (emeco) 社で使用するアルミニウムの75〜80%はリサイクルアルミニウムで、そのうちの半分はコークの缶です。

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